岡山県農業の特色
このページでは、「晴れの国おかやま」「くだもの王国おかやま」とも呼ばれる岡山県の特徴について、説明していきます。
このページでは、「晴れの国おかやま」「くだもの王国おかやま」とも呼ばれる岡山県の特徴について、説明していきます。
中国地方の山陽側に位置し、東は兵庫県、西は広島県に隣接。
南は瀬戸内海を臨んで四国に、北は山陰地方と接しており、 中四国地方の交通の要衝として古くから重要な位置にあります。
県北部は、中国山地と盆地、中部は吉備高原などの丘陵地、南部は平野に大きく分けられます。 県北部は山と温泉に、南部は穏やかな海と多島美に恵まれ、美しく彩られた瀬戸内が広がります。
冬期は、県北部の中国山地沿いで積雪があります。
岡山県には主に『3つ』の活断層があり、他県よりも数が少ないため、大きな揺れは少ないと言われています。
震度4以上の地震の回数は、全国で3番目の少なさです。(1923年~2021年 気象庁「震度データベース検索」より)
中国山地に源を発する3つの河川(吉井川、旭川、高梁川)は、良質で豊かな水を常にたたえ、生活用水、工業用水、農業用水として利用されています。
農業用ため池の数も9000を超える全国第4位の多さで、水不足となることはあまりありません。
雨が降らないわけではないが、確実に晴れの日が多い。
・降水量1mm未満の日:276.7日で全国第1位 (気象庁「全国気候表(1991~2020年(30年間)の降水量1ミリ以上の日数の平年値をもとに算出)」)
南部を新幹線が通り、線路と高速道路が県域に張り巡らされています。
都市部に比べれば便は悪いですが、『意外に』関西圏などへのアクセスも良いです。
(新大阪駅⇔岡山駅 新幹線「のぞみ」で約45分)
(東京・羽田空港⇔岡山空港 飛行機で約70分)
(県北部から大阪への高速バス路線もあり)
(緑線が高速道路、青の縞線が新幹線、黒の縞線がJR、そのほか、私鉄路線や空港もあり)
「岡山県」と一口に言っても、その気候や、移住支援制度などは多様性に富んでいます。
各市町村の特徴や、お試し住宅などの情報は、「移住ポータルサイト」や「移住・定住ガイドブック」にまとめられています。
どんな所かを実感するには、現地を訪問してみることが一番です。まずは、観光や現地見学してみませんか??
県内には「農業体験」と「宿泊」がセットになった『農家民宿』も多く存在しており、地域の雰囲気を味わっていただくのに向いているかもしれません。
また、くだものの収穫シーズンであれば、観光農園での桃やブドウのフルーツ狩りも多く開催されています。
就農研修に関係した「受入産地の見学会」についてはコチラ(年2回実施)
「ぶどう」や「白桃」が特に有名で、「くだもの王国おかやま」として知られています。
(「県の花」は桃の花であり、「県のマスコット」は桃太郎をキャラクター化した『ももっち』です)
農業産出額は1,457億円であり、「中国四国地方で1位」となっています(2021年生産農業所得統計)。
区 分 | 単位 | 岡山県 | 全国シェア (%) |
全国順位 | 出 典 |
---|---|---|---|---|---|
総農家数 | 戸 | 50,735 | 2.9 | 9 | 2020 農林業センサス |
耕地面積 | ha | 62,300 | 1.4 | 21 | 令和4年 耕地面積調査 |
米 | ha | 28,800 | 2.1 | 19 | 令和3年産 農林水産統計 県農産課調べ |
ぶどう | ha | 1,230 | 6.9 | 5 | 令和4年 農林水産統計 県農産課調べ |
もも | ha | 668 | 6.7 | 6 | 令和4年 農林水産統計 県農産課調べ |
トマト | ha | 102 | 0.9 | 33 | 令和3年産 野菜生産出荷統計 県農産課調べ |
なす | ha | 124 | 1.5 | 28 | 令和3年産 野菜生産出荷統計 県農産課調べ |
スイートピー | ha | 5 | 14.2 | 3 | 令和2年 県農産課調べ 宮崎県農産園芸課調べ |
りんどう | ha | 8 | 2.0 | 6 | 令和2年産 花き生産出荷統計 |
農業産出額 | 億円 | 1,457 | 1.6 | 23 | 令和3年 生産農業所得統計 |
岡山県では、各種研修制度を設け、農業をはじめる方の技術習得を支援しています。
○新規就農研修制度(独立自営での農業経営を始める方。産地での研修)
→岡山県に地縁のない方で、就農予定時50歳未満(地域によっては、55歳未満)の方には、こちらを勧めています。
(ただし、応募には要件があり、面接審査でお断りする場合もあります)
○三徳園研修制度(岡山市にある三徳園での研修)
・栽培実践研修(平日日中開催。ほ場での実習主体の研修)
・社会人就農研修(平日日中開催。座学とほ場での実習がセットの研修)
・ホリデイ就農ゼミ(休日日中開催。座学とほ場での実習がセットの、ライトな研修)
○各地域の農業講座(市町村や農協が実施)
「晴れの国おかやま」では恵まれた気候と豊かな自然のもと、多様な農産物が栽培されています。
※先輩就農者の体験談はコチラ
透き通るようなエメラルドグリーンの豊かな芳香、気品あふれる食味が特徴の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」、「大粒」「種なし」「甘くておいしい」の三拍子がそろった「ピオーネ」の2品種が生産量全国1位で、そのほかにも県オリジナル品種の「オーロラブラック」、全国で大人気の「シャインマスカット」、秋から冬に出荷される「紫苑」など多様な品種が栽培されています。
果実に袋かけをして大切に生産され、ち密な果肉で糖度の高い果汁がたっぷり。岡山県を代表する夏の果物です。
※「くだもの王国おかやま」のこだわりについては、コチラをご覧ください(外部ページ)
県中北部の標高の高い地域(高梁、新見、真庭)を中心に、雨除けハウスの中で作られる夏秋どりの『桃太郎トマト』が有名です。
県南部の備南地域を中心に高度な技術で冬~春にかけてハウスで栽培されており、品質日本一の評価を得ています。
その他、東備地域などでは、夏秋どりの長なすも栽培されています。
県中北部を中心に産地があります。春から秋まで収穫され、鮮やかなグリーンが特徴です。
サラダや漬物など、年中食卓に欠かせないきゅうりは、県中部を中心に生産されています。
有機JAS規格を満たしたうえで、農薬、化学肥料を一切使用しないで生産された、安全・安心なこだわり農産物です。
※「おかやま有機無農薬農産物」についてはコチラをご覧ください(外部ページ)。
県南部で栽培され、全国に出荷しています。花言葉は「門出」で、卒業・入学のお祝いに利用されます。
清涼感あふれる青色をはじめ、ピンク、白色などの栽培が、県内各地に広がっています。
特に育成品種である「おかやま夢りんどう」の普及拡大を進めています。